2週間で垣間見たインド社会

 たった2週間、一部の地域しか見ていないものの、インドで受けた衝撃な光景からどんな社会的な問題があるのか考察しました。

 

街中で車にのっていてびっくりしたこと

  • ラクションが鳴りやまない
  • 対向車が100mくらい先から来ていても無理やり追い越しする
  • オートバイに大人2人乗り、子供含めて4人乗りまでは当たり前
  • 路駐が当たり前で道の両サイドに車が常に並んでいる
  • 道端にはごみが山積みになっている

 

 アジアのほかの国々でも見られる現象かもしれませんが、交通状況はかなりカオスでした。みんなが自分優先で先を競り合うような運転の仕方で、よく事故にならないなと感心している場合ではないですが感心しました。歩行者は待っていても渡れるタイミングがなかなか来ないので、車を手で制しながら渡ります(怖)😅さらに驚くのはケララの人が、「デリーやコルカタなどの北インドの都市は道路がカオスで本当に危ないよ!」と言ったことでした。ここで暮らしている人もひどいと思う北インドの様子ってどうなのでしょう?恐いですが見てみたいなとも思いました。

 オートバイの複数人乗りやスピードの出しすぎ、一車線に複数の車が横並びすることなど、どれも真の交通ルールにのっとればやってはいけないことであるはずですが、みんながやるのでやらないと車を走らせられないという状況でした。警察が一つ一つ取り締まったとしてもきりがありません。道路整備のために道に立っている警察を時々見かけましたが、そもそも取り締まる気はなさそうでした。

 ごみについては、インドではごみの焼却施設が整っておらず、各家庭で出たごみは各家庭で燃やすという処理方法がなされているそうです。分別やリサイクルの技術も進んでおらず、特に燃えないプラスチックごみはたまっていく一方です。そのためインド政府はプラスチックに頼らないという政策をとっているのだとか。確かにプラ個包装のお菓子などはめったに見ませんでしたし、買い物の際袋が必要な場合は有料で紙袋か布袋に入れてもらえるシステムでした。

 人々はマイバックを持ち歩くのが当たり前になってきていたり、ココナッツジュースを売っていたおじさんも「これは紙ストローだからプラスチックが要らないんだよ!」と笑っていたので、”プラスチックを出さない”という意識は広がりつつあるようです。しかし、道端に積まれたごみにはショックを受けました。ごみを道に捨ててはいけないという意識はまだまだ低いのです。



 これらの交通とごみの現状を目の当たりにして思ったことは、”みんなやっているし自分も気にならないから直す必要性を感じない”という人々のマインドセットに問題があるということです。人口も多く、インド人は知能レベルが高くてIT分野などでめざましい成長を遂げているインドですが、先進国に追いつくにはこのような秩序や生活レベルの問題を解決していく必要があるのだろうと感じました。制度や規律を整えつつ、人々の意識改革をしていって、将来のインドが安全できれいな国になってほしいなぁと思いました!

 

 

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