インドのトイレ事情
トイレットペーパーは無いです。
日本人にとって、インドはかなり衝撃的な国だとは思いますが、中でも最も衝撃を受けるものの一つがトイレだと思います。
前提として、日本のようなきれいなトイレを求めてはいけません。
まず、トイレがある場所の数がそもそも少ないです。日本のように駅やコンビニにどこにでもある、というわけではありません。インド人は手でご飯を食べるのでレストランなどには手を洗う場所とトイレが大体セットであります。少しでもましなトイレがあったら行っておくことが肝心です。
インドでは、右手で食べ物を食べ、左手はトイレの時に使うので「不浄の手」とされています。トイレットペーパーは使わず、バケツの入った水を汲み、左手で洗うのが昔からのやり方だそうです。最近は小さなシャワーのようなタイプもあります。こちらの方が衛生的で使いやすいです。右利き左利き関係なくこんなことができるなんて器用だな…と感心してしまいますね(笑) しかもインド人女性はサリーや丈の長い服を着ているのでなおさら難しいと思いますが…。
郷に入っては郷に従えということでも良いですが、日本人には抵抗あると思いますので、トイレットペーパーかティッシュとビニール袋を持ち歩くと困りません。日本人はついつい癖でトイレットペーパーを流してしまいますが、水圧が弱くて詰まってしまうなどのトラブルを防ぐため、ゴミは持ち帰りましょう。ショッピングモールのトイレなど、ゴミ箱が設置されている場合にはそこに捨てて大丈夫です。
水で洗うという特性上、大体のトイレが水で濡れているのであまりきれいとは言えないです…ワイドパンツなどはおすすめしません。最初は汚いな、嫌だな、と思っていたのですが二週間もいると慣れるというか、汚さに対して多少寛容になりました(笑) 気にしすぎるとかえってストレスになるので。
私がインドに滞在していた時、日本ではトイレットペーパーの買い占めにより不足しているとのニュースを聞きました。インドでは、たくさん使ってはもったいないので必要最低限の紙を使っていましたが、「このくらいで足りるんだなぁ」と気づかされました。日本では使いすぎていたなと。そんな時に知った日本でのニュースでしたので、そんなことで大騒ぎにならないでほしいなと思うものでした。確かにトイレットペーパーは日本では生活必需品ですが、使い方の見直しはできるはずです。
ちなみにインド人は英語ではトイレのことを「Restroom」や「Bathroom」とは言わず、「Toilet」と言っていました。アジアだからでしょうか。
まとめとしては、
- トイレットペーパー(ティッシュ)とビニール袋を持ち歩く!
- ましなトイレがあったら行っておく!
以上、インドのトイレ事情についてでした!